母の口癖

母の口癖は

誰も助けてくれないから

ひとりでがんばるしかないんだよ

だった



その言葉が母をかたくなに守ってきてくれたんだ。

その言葉があったから

母はいままで生きてこれたんだ




でもね



その言葉がうまれた闇まで

わたしはたどりつくことができたんだよ

母をだきしめることができたんだ



幼い頃からのわたしの夢

母の悲しみに寄り添いたい

その夢が叶ったよ



母の苦しみと悲しみに寄り添うことができたんだ

助けることができなくて

ほんとうにごめんね



でもね



生まれてから

ずっとずっと

生まれる前からも

ずっとずっと

わたしは

母といっしょにいたんだ。。。

やっぱりそうだった。。。



わたしが感じていた

苦しみや悲しみ

それは母に寄り添っていた証しだったんだね。



わたしは

ずっと夢を叶えていたんだね

うれしかった

うれしかった

うれしかったんだ。



これからはね。

母に

誰も助けてくれないなんて言わせない。

もし言ったら 叱ってやる。

ずっと一緒にいたじゃないって。。。