50数年前の記憶をさかのぼるお墓参り

昨日は両親と愛媛までお墓参りに行ってきました。


今回のめあては
祖母の出里のお墓。
母がまだ幼小の頃に



何度か祖母といっしょに参ったという
かすかな記憶をたどりに
50数年ぶりに向かうことになりました。



たしかこのバス停で降りてね・・・



お墓に向かう前に神社でお参りをして・・・





神社の境内には
桜の花が咲いていて驚きました@@




この桜は百日桜(四季桜)という種類だそうで
10月頃から春頃までとぎれずに咲き続けるそうです。







ウラジロガシの樹木も立派でした。





たしか
この神社の
向かい側の小道をあがり・・・
・・・
・・・


う〜〜〜〜ん
山の際のような場所にお墓があったはずなんだけどなぁ。。。



・・・・

迷っていると
当時の様子をよく知る
おじさんにバッタリ出会いまして
色々と詳しく教えて下さいました。


母の出里のこと
祖母の兄弟のこと
親戚の方々の懐かしい名前・・・
母が幼いときに祖母から聞いた記憶が蘇り
その当時を語るおじさんを
まるで祖母のように感じたと
母はうるうるしていました。




祖母が亡くなって
もう20数年・・・
祖母は痴呆が入り
寝たきりになってから7年後に他界しました。
祖母と母の懐かしい思い出には
いつもお墓参りがありました。


ご先祖様をとても大切にする
祖母だったそうで
お盆の時はお正月よりも
たくさんの料理が並び・・・
貧しいながらにも
お墓参りにいくと
ご褒美をもらえたそうで


幼いながらに
お墓参りをすると良いことがあると
嬉しい思い出だったそうです。




祖母の実家は
もうすこし山をあがったところだそうで
おじさんはバイクで案内してくださいました



母は中学を卒業と同時に
就職で家を出たので
祖母と祖母の実家におとずれた記憶は
ほんの数回。
それも10歳にもならない頃だったそうで・・・
母の記憶から、長い年月が経ち
山の道の様子もすっかり変わっているようでした。



おじさんと出会ったおかげで
祖母の出里の本家が見つかり
その近くにお墓があったのですが、
母の記憶とは異なったお墓でした・・・





村のお店は
お祭りの準備で
たくさんのこんにゃくを用意していました。


明日と明後日は
近くの白猪の滝のお祭りだそうです。



おでんを食べて休憩していると



“家でお昼ご飯を食べていると
先祖のお墓を思い出した”と
バイクでおじさんがまた戻ってきてくれて
もういちど案内して下さいました。


それは
道無き道・・・


やまの草木をかき分けて
かき分けて
急な泥道をあがったりと
母の記憶だけではとうていたどり着けない場所でした。



場所は昔と変わらないのですが
山の様子がすっかり変わっていて
草木に覆われて
山際に位置するのですが
道からは見えなくなっていたのです。



そうそう!
このお墓・・・・
おかあさんといっしょに参っていたのは
このお墓よ。



母が嬉しそうに叫びました。


そうそう。
おかあさんとくると
いつもこうして
ツタや葉っぱを綺麗に掃除して・・・


母の懐かしい記憶が蘇ります。



草木で覆われていた道無き道をぬけて
しきびの林にひっそりと
そのお墓の場所は静かに佇んでいました。
なにかに守られているように
その場所はぽっかりと
聖域のようになっていたのですが
9つのお墓のうち
3つのお墓の石碑が倒れていました。



父と母と3人で
そのお墓にからまったツタをちぎり
石碑を起こして
もう倒れないように石をかまして
綺麗に掃除をしました。



祖母はここに来たかっただろうね。。。と
母と祖母の思い出を振り返りました・・・



あのおじさんのおかげで
ここに連れてきていただけて
ご先祖様のお墓参りが出来て
本当に良かったです。


きっと祖母もいっしょにいたのじゃないかな。。。
そんな風に感じると
あたたかい涙がこぼれてくるのでした。







無事に念願のお墓参りを終えて
白猪の滝に向かいました。


この滝の母の思い出はというと・・・
中学1年生の頃に
1歳半の姪っ子をおんぶしながら
おしめとおにぎりをもって
友達と一緒に遊びに来たそうなのですが・・・



その子守がとっても大変で
つらかったそうです。
なので、滝を楽しむ余裕もなかったそうで・・・
もう一度行ってみたいと思ったそうです^^



美しい見事な滝でした・・・
滝を降りると
我慢してくれていたかのように
大粒の雨が降り出しました。


天気予報は80%の雨予報でしたが
お墓参りも滝にも行けてとてもありがたかったです。



この旅へ導きをくれた
たくさんの存在がありました。


その全ての存在に
心からの感謝の気持ちを送ります。
本当に本当にありがとうございました。


深謝。